⿏径ヘルニア
⽇帰り⼿術専⾨クリニック
すべての患者さまを
理事長・院長が診察いたします。
⿏径ヘルニアに
「⽇帰り⼿術」という選択を。
ambulatory surgery
東京外科クリニックは、
20年以上にわたり鼠径ヘルニア手術に
携わってきた院長が代表を務めています。
腹腔鏡によるキズの小さい手術を日帰り
で可能としました。
どんな症例でもお気軽にご相談ください。
当院には開院以来変わらない
“5つのこだわり”があります。
※こだわりを詳しく知りたい方は、各文章をクリックしてください。
⽇帰り⼿術を実現するチーム体制
遠方や離島、海外からの患者さまも対応可能です
-
症例数だけではない
独⾃の基準をクリアした医師
医師紹介はこちら -
⽇帰り⿇酔の
⽇本⼀を⽬指す⿇酔科医
-
熟練した
看護技術と知識を有する看護師※⼿術看護認定看護師監修
⽇帰り⼿術累積症例数3,500例以上
- 2022年
- 557件
- 2021年
- 659件
- 2020年
- 626件
- 2019年
- 467件
- 2018年
- 509件
- 2017年
- 337件
- 2016年
- 317件
- 2015年
- 40件※2015年11⽉開院
※累計:3,512件(2022年12⽉集計)
⿏径ヘルニアとは
⿏径ヘルニアとは
⿏径ヘルニアという病気は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、いわゆる「脱腸」のことです。
⼤変多い病気で、⽇本では年間15万件以上⼿術が⾏われており、実は⾍垂炎(盲腸)の⼿術より多く⾏われています。
男性のほうが多い病気ですが、女性がかかっても不思議なことはありません。
⿏径ヘルニアの3つの種類
⿏径ヘルニア(脱腸)は、場所によって3種類に分けられます。
-
A:外鼠径ヘルニア(間接型)
⿏径靱帯の上で、外側から出てくるヘルニアです。
⿏径ヘルニアでは⼀番多いタイプです。 -
B:内鼠径ヘルニア(直接型)
⿏径靱帯の上で、内側から出てくるヘルニアです。
中年以降の男性に多いヘルニアです。 -
C:大腿ヘルニア
⿏径靱帯の下から出てくるヘルニアで、出産を経験した⼥性に多く⾒られます。
⿏径ヘルニアの特徴
下記、いくつかの項⽬に当てはまれば、⿏径ヘルニアである可能性があります。
- ⾜の付け根あたり(⿏径部)に膨らみが感じられる
- ⼿で押し込んだり、横になったりすると引っ込むことがある
- 上から下腹部・⾜の付け根あたりを⾒下ろすと、左右の膨らみに違いがある
- ⽴っていると下腹部の左右どちらかに腫れができ、仰向けになると引っ込むことがある
⿏径ヘルニアの原因
はっきりとした原因は不明であることがほとんどです。
⿏径部はお腹の⼀番下で⼒を⼊れると腹圧がかかりやすい場所です。
また、⿏径部の筋膜は薄く、腹壁を構成する筋⾁もないため、様々な原因で弱くなりやすいと⾔われています。
その他、遺伝に関与するという説や、喫煙や激しいスポーツに因果関係を求める説など、多くの説がありますが、⽇本ヘルニア学会のガイドラインにおいても原因は明⽰されていないことから、これらは俗説にすぎないと考えられます。
⿏径ヘルニアの治療法
⿏径ヘルニアの唯⼀の治療法は「⼿術」です。
⾃然治癒することがない⿏径ヘルニアは、初期症状では⽇常⽣活に⽀障をきたさないことも多いため、後回しにされがちな病気です。
ただし、症状が重くなってくると、⾃分で腸を戻そうとしても戻らず痛みが強くなったり、腫れた部分が硬くなってきたりすることがあります。これは「嵌頓(かんとん)」という状態が考えられ、腸が締め付けられたようになって⾎流が悪くなり、最悪の場合は腸が壊死したり、腸閉塞を起こしたりして命に関わることもあります。
⿏径ヘルニア(脱腸)は、⽇帰りで⼿術ができます。
⿏径ヘルニアの症状がある⽅は、早めの受診をおすすめいたします。
関連コラム
⽇帰り⼿術の流れ
当院では、最短2⽇の通院で治療できます。
ほとんどの⽅が受診した当⽇に診断の確定が可能ですので、来院⽇数は、初診時と⼿術当⽇の最短2⽇となります。
-
01
初診予約
(予約外も対応可) -
休診日をご確認の上、ご来院ください。
予約優先になりますので、ご予約されてからのご来院をおすすめしております。
予約をせずに受診される場合は、休診や混雑の状況をよくご確認の上、ご来院ください。
-
02
初診
(術前検査) -
ご来院いただき、問診票をご記⼊いただきます。
当院での⽇帰り⼿術をご希望で、医師により⼿術適応と診断された場合、その⽇に術前検査を⾏います。
⼿術についてのご案内をさせていただいた後、⼿術⽇の予約をしてお帰りいただきます。- ※⿏径ヘルニアの⽇帰り⼿術を⾏うために、CT画像を撮影することがあります。
他院でのデータをすでにお持ちの⽅は診察時にお持ちください。
- ※⿏径ヘルニアの⽇帰り⼿術を⾏うために、CT画像を撮影することがあります。
-
03
⼿術当⽇
- 当⽇の朝は、お⾷事をとらずにお越しいただきます。
⼿術前に体調のチェックを⾏った上で⼿術を⾏います。
⼿術の詳細は、⼿術⽅法についてをご確認ください。
⼿術後、平均15分で歩⾏が可能となります。
お会計が済みましたらご帰宅いただけます(⼿術後平均60分程度)。
-
04
術後診察
- ⼿術翌⽇、お電話にて術後の状態を確認させていただきます。
また、術後患者さま専用に休診日や夜間でもつながる緊急連絡先を設けておりますのでご安⼼ください。
おおよそ1か月後に対面もしくはリモートで受診いただき、特に問題がないか確認をさせていただきます。
⼿術⽅法について
全⾝⿇酔をかけ、まずお腹に3カ所⽳を開けます。
そのうちの一つから細いカメラを⼊れ、お腹の中の様⼦をモニターに映し出しながら⼿術します。
メッシュを⼊れて病変部分の周りの膜の処置をした後、最後に縫合します。
※メッシュは腹腔鏡器具と同じく、小さいキズに丸めて細くした状態で入れることができます。
この丸めて細く入れる技術においての特許取得と、ズレによる再発の少ないメッシュ使用のこだわりが、当院の手術の安定につながっています。
⼿術時間は60分程度です。
当院の腹腔鏡⼿術(内視鏡⼿術)では、5mm〜3mmの器具を使っていますので、傷が⼩さく⽬⽴ちません。
また、⼿術による痛みが軽減できるというのも⼤きな特徴です。
▼ 腹腔鏡⼿術による傷の例
-
- 手術直後
-
- 術後3週間
鼠径ヘルニア手術内容
全⾝⿇酔をかけ、腹部に3カ所⽳を開ける。
そのうち⼀つから細いカメラを⼊れ、腹内をモニターに映し出しながら、メッシュを⼊れて病変部分の周りの膜の処置をした後に縫合。
リスクや副作用
出血、血腫、漿液腫、感染、消化管損傷・穿孔、腸閉塞、膀胱損傷、慢性疼痛、再発など。
費用
¥80,000程度(健康保険3割負担 / 高額療養費制度をご利用いただいた場合)
⼿術の費⽤について
⿏径ヘルニア(脱腸)⼿術は健康保険が適⽤されますので、⽇本国内においてはどの施設でも⼤きな⾦額差がありません。
また、⾼額な医療費負担を軽減する⾼額療養費制度もご利⽤いただけます。
3割負担の場合 | 2割負担の場合 | 1割負担の場合 | |
---|---|---|---|
初診料 |
¥2,000程度 |
¥1,300程度 |
¥700程度 |
術前検査料 |
¥5,000程度 |
¥3,000程度 |
¥1,500程度 |
⼿術費⽤ |
¥80,000程度 |
¥18,000程度 |
¥18,000程度 |
- ※高額療養費制度をご利用いただいた場合の参考費用となります。
- ※術前検査の内容や、⼿術の状況、使⽤する薬剤等で⾦額が変わることがございます。
⾼額療養費制度とは
同⽉(1⽇から⽉末まで)にかかった医療費が⾼額の場合、⼀定⾦額が払い戻される制度です。
払い戻しには、各健康保険組合に⼿続きが必要です。
お⽀払いは、下記2つの⽅法がございます。
- ❶ ⼿術後、⼀旦健康保険3割負担満額(約12万円)をお⽀払いいただき、その後、各健康保険組合に申請し差額を払い戻してもらう⽅法
- ❷ 予め「限度額適⽤認定証」の交付を受け、当院受診時にご提⽰いただくことで、⾃⼰負担分のみのお⽀払いをしていただく⽅法
- ※健康保険組合により⼿続き⽅法が異なりますので、詳細は各健康保険組合にご確認ください。
年収の⽬安 | ⾼額療養費制度からの給付額 | ⾃⼰負担額の⽬安 |
---|---|---|
約770万円以上 |
¥0程度 |
¥120,000程度 |
約370〜770万円 |
¥38,570程度 |
¥81,430程度 |
約370万円以下 |
¥62,400程度 |
¥57,600程度 |
住⺠税⾮課税者 |
¥84,600程度 |
¥35,400程度 |
- ※2023年3月時点での高額療養費制度となり、あくまで⽬安⾦額になりますので、正確な負担額は、各健康保険組合にお問い合わせください。
クレジットカードを利用した分割払いも可能です
クレジットカードでのお支払いも可能です。クレジットカードはVISA、マスター、 JCB、アメリカン・エキスプレスがご利用いただけます。
一括または分割払いも可能です。
よくあるご質問
- ⿏径ヘルニアは⾃然に治ることはありますか?
残念ながら大人の鼠径ヘルニア(脱腸)は自然に治ることはありません。
身体を鍛えたら治るのかお問い合わせをいただくこともありますが、ヘルニアの原因となる筋膜の緩みは年齢による影響もございますので、自然治癒は難しいです。
- ヘルニアバンド(脱腸帯)をつけていれば嵌頓(かんとん)を防げますか?
当院を含めたヘルニア専門家の多くは、ヘルニアバンドの装着そのものをお勧めしていません。
ヘルニアの穴を、身体の表面からピンポイントで抑えることは、日常生活で動いている限り困難です。
中途半端に押さえつけることで内臓に負担がかかり、悪い影響が出る可能性もありえます。
- 他の病院で手術した鼠径ヘルニア(脱腸)が再発してしまいました。 治せますか?
専門家としては腕の見せ所です。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
- 手術以外の治療法はありますか?
残念ながら現時点では鼠径ヘルニア(脱腸)の治療法は手術しかありません。
ただし、治す必要性や緊急性の程度は患者さまによってまちまちですので、医師とご相談ください。
- 日帰り手術が東京外科クリニックで可能な理由を教えてください
「日帰り手術施設」は患者様の時間を無駄にしたくないという強い想いから開設されました。鼠径ヘルニアの治療は患者様の全身に対する影響は少なく、本来入院する必要がありません。しかし、様々な病院の事情によって、手術の前日に入院するように強制されることが多いのです。
東京外科クリニックは、日帰り手術に特化した設備を有し、診療システムを合理化しているため無駄がありません。
つねに固定のメンバーで診察・手術・術後管理を行っていますので、情報の共有が速やかに行われエラーも起きにくい体制です。また、日帰り手術専門の麻酔チームの技術により、当院の患者さまは術中に苦しがることは皆無で術直後より飲水や歩行制限を解除していきます。麻酔から覚めてから1時間くらいでご帰宅いただけます。
※万が一、日帰りが困難になった場合は、滞在時間を延長したり1泊していただいたりなど適切な備えがありますが、入院が必要となるケースは近年皆無です。(開院以来の日帰り成功率は99.9%以上)
- 手術前にはどんな検査がありますか?
どの方でも必要な検査は、採血・心電図・呼吸機能検査(息を吸って吐いて)です。
これらは、手術を安全に受けていただく上で必要な検査です(ご年齢や喫煙の有無、病歴で加減することがあります)。原則、受診当日に全て済ませることができ、もし大きな異常が見つかった場合はお知らせいたしますので、ご安心ください。
持病のある方はそれに対応した検査をお勧めする場合がございます。
また、ヘルニアの情報を知るために鼠径部のCTを撮影することがあります。
他院でのデータをすでにお持ちの方はお見せください。
CT検査を行う際は、近所の検査センターもしくは提携医療機関にて受けていただきます。
- 手術前の検査でCTは必要ですか?
初発のヘルニアのほとんどの方にはCTは必要ありません。
手術に備えては、院内で行う検査で十分と判断されることがほとんどです。
CT撮影を指示する場合は、患者さまが希望した時、もしくはこちらが手術を行う上で必要と認めた時です。
後者の場合は、再発あるいは他の病気を疑う時に限られます。
CTを撮ることになった場合は紹介先検査施設で約8,000円、当院で画像診断料など約3,000円追加でかかります。
- 土曜日など休診日の前日に手術を受けることが心配です
手術を行った方には緊急連絡用携帯番号とメールアドレスをお渡しいたします。
また万が一の備えとして、術当日の夜間や翌日の診察も可能な体制にしてあります。
ご安心ください。
(現時点では、我々が緊急出動を要した事例は発生していませんが、ご安心いただけますよう術後も定期的にご連絡し症状を確認いたします)
- どのような麻酔で手術を行いますか?
鼠径ヘルニアの手術は局所麻酔でも背骨の麻酔でも全身麻酔でも可能ですが、特にご指定がない限りは、全身麻酔と局所麻酔の組み合わせが勧められます。いわゆる背骨の麻酔である脊髄麻酔は合併症が多く深刻となるケースもあるため、当院では原則行いません。
また、全身麻酔と言っても、心臓などの大手術に伴う深い鎮静は当院の日帰り手術の場合不要ですのでご安心ください。局所的な麻酔を組み合わせることにより、全身の影響を減じ、かつ安定な眠りと速やかな覚醒を促します。
当院が患者さまにアピールできることは麻酔科の専門の医師が麻酔をかけるということです。
世の中の多くのヘルニア手術においては、外科医が執刀と麻酔の両方を行っています。
そのため、手術中にもがき苦しんでいる姿もみてきました。当院ではそのようなことが1件もないよう、適切な麻酔で快適に手術を受けていただくよう配慮しています。
当院は日本麻酔学会の「日帰り麻酔指針」に準拠した安全管理体制のもと、日帰り麻酔の専門チームが開発したプロトコールに則って、安全で快適な麻酔を心掛けています。
- メッシュ(人工補強材)を体に入れるのに抵抗があります
当院ではメッシュを使用しない手術を行うことも技術的には可能です。
しかし日本ヘルニア学会のガイドラインによると標準治療はメッシュを使用する術式です。
特に患者さまからのご指定がない限りはガイドラインを遵守します。以前の鼠径ヘルニア(脱腸)手術では、メッシュを使わずに穴の空いた部分の周辺組織を縫い合わせるものでした。
しかし、この方法ですとヘルニアの再発率が10%程あったため、新たに確立されたのがメッシュ(人工補強材)を用いた手術です。
メッシュ(人工補強材)を用いた手術の場合、ヘルニアの再発率は一般的に1%程度まで改善しました。
そのため、再発のリスクを考えればメッシュ(人工補強材)を用いた手術をお勧めします。
メッシュの有害事象の報告も0ではありませんが、少なくとも当院で行われた手術においては重大合併症の発症例はありません。
- 手術後の傷のケアはどうすればいいですか?
傷の保護フィルムをつけたままのご帰宅となります。
シャワーはご帰宅の当日から浴びていただいて大丈夫です。
基本的に吸収糸(皮膚の下で少しずつ溶けていく糸)で縫合されている場合は、抜糸が必要ありません。傷の表面は72時間以内に癒合すると言われており、これ以降の保護フィルムは不要となります。
貼ったままでも構いませんが、かゆかったり、剥がれかけていたりするときはご自身で剥がしていただいても構いません。
液体が少々出る場合は、市販の絆創膏に交換していただいても結構です。
- 小児の鼠径ヘルニア(脱腸)の手術をしてもらうことはできますか?
未成年の方は原則としてメッシュを使わない手術となります。
年齢や体格、ヘルニアのタイプによって医師を振り分けています。
目安としては1歳~小学校低学年までは山高医師、それ以上は成人に準じた(ただしメッシュは使わない)腹腔鏡手術の専門家が担当することが一般的です。
詳しくは、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
医師の指名は可能です。
小児外科の案内はこちら
- 日帰りできるか心配です
手術前の検査と問診で日帰りの可否を判断しております。
治療中の病気がある方にも、何らかの対策を講じることで、日帰り手術を提供できることがほとんどです。
ご心配な方は初診の前に電話でご相談ください。
医療行為というサービスの性格上、絶対というお約束はできませんが、日帰りが困難となるケースは0.1%以下です。(詳しい実績はこちら)
また、休日時間外の対応もご帰宅後行っております。
手術後万が一、医療者による監視が必要となる場合は、入院させるなど、責任をもって対応する備えがあります。
なお、手術後の宿泊のご希望があればホテルをご紹介可能です。
提携宿泊施設の詳細はこちらをご覧ください。
- 家が遠くても手術を受けられますか?
当院は地域の制限を設けておりません。
東京および近県の患者さまはもちろん、離島含む全国から患者さまが来られます。
通常サイズのヘルニアの場合は術後の回復もスムーズですので、通院を繰り返す必要はありません。
術後の診察は多くの方が電話など遠隔で済ましています。
また、当院では、遠方からお越しの方に配慮して、宿泊施設と提携しております。
ご希望の方は、当院までお問い合わせください。
詳細はこちらをご覧ください。
ご予約⽅法
⿏径部の膨らみを⾃覚されている⽅は、
Web予約が可能です。
ご相談・ご予約に関するお問い合わせは、
下記よりご連絡ください。
※お電話の受付時間は⽕〜⼟の9:00〜15:00となっています。
15歳未満(⼩児含)の⼿術は、時節や院内の体制により、対応可能な年齢・疾患に変動があります。
受診前のご相談は、必ずお問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。