コラム/ columns

【日帰り手術総数4703件・日帰り腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術4193件】 1408 例の論文から変わらぬ治療成績 その後の集計

2024/12/03

東京外科クリニックでは、これまでに4703件の手術を行い、そのうち鼠径ヘルニア手術は4193件を占めています。当院が大切にしているのは、治療結果を科学的に検証し、学術的に評価を受ける姿勢です。その一環として、当院の初期1408例を対象とした鼠径ヘルニアの手術成績をまとめた論文が、2020年に学術専門誌で正式に査読を受け、優秀論文賞を受賞しました。

 

論文に基づく成果

この論文では、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)による日帰り手術について報告しており、以下の点が評価されました。

  • 術後の合併症率が低い:グレード3以上の重篤な合併症が一例も発生していないこと。
  • 日帰り手術の成功率:対象例全てが当日退院を達成。
  • 安全性の高さ:開腹手術へのコンバート(術中に腹腔鏡から開腹へ切り替えること)が一例もなかったこと。(開腹は、患者さんが元々腹腔鏡用の麻酔をかけるコンディションにない場合にしか行われてきませんでした。つまり、我々がドジを踏んで、途中で開腹に切り替えたということが一例もないのです)

これらの結果は、論文発表後も変わることなく、現在に至るまで継続しています。
開院から2024年10月末までの治療成績速報が別コラムに掲載してあります。

 

日帰り手術の提供における姿勢

東京外科クリニックでは、患者様の疾患や背景に応じた柔軟な対応を重視しています。他院で手術が難しいとされる再発例や肥満例、過去の手術歴がある方など、治療が困難なケースも積極的に受け入れています。それにもかかわらず、術後の合併症発生率や手術成功率において高水準を維持しています。

患者様へ伝えたいこと

私たちが行っている医療は、単に治療成績が良好というだけではなく、科学的根拠に基づいた安全性と信頼性を伴っています。今後もこれまでの実績を基に、患者様一人ひとりに寄り添い、より良い治療を提供できるよう努めてまいります。 何かご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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