コラム/ columns

山高院長率いるチーム一丸となって情報開示主義へ! 開院から2024年10月末までの手術時間-速報-

2024/12/05

山高篤行医師が院長に就任してからまもなく1年。最近はこのように情報開示主義が浸透して、患者さんに最新の情報をお届けできるようになっているのは、山高院長の強いリーダーシップゆえです。現場スタッフは目の前の仕事で忙しい日常ではありますが、それでも、正確なデータをお届けすることと、隠蔽主義の病院と一線を画すことの重要性を説き、患者さんに広く貢献できるようにすることを厳命しています。こうした活動もクリニックをあげて積極的にしていくこととなり、データマネジメントディビジョンが設立されました。

 

さて、前回コラムで、1408例の論文発表以降の鼠径ヘルニアの治療成績にふれ、その傾向が変わらないとお伝えしました。ここでは開院から2024年10月末までに行われた4193件の治療成績について速報します。速報なので、詳しいデータは論文制作の過程で明らかとなっていきます。

 

ほとんどの人が術後60分くらいで帰宅可能。中には吐き気や痛み、身体の震えなどで、少しゆっくり過ごしていただくことをお願いすることがありますが、最終的には帰宅されています。重篤な合併症、いわゆるグレード3合併症というものは相変わらず発生していません。

手術時間の統計値

  • 平均: 約 71.54 分
  • 中央値: 66.0 分
  • 最大値: 341.0 分
  • 最小値: 28.0 分
  • 標準偏差: 約 25.72 分

術後在院時間の統計値

  • 平均: 約 63.05 分
  • 中央値: 60.0 分
  • 最大値: 527.0 分
  • 最小値: 14.0 分
  • 標準偏差: 約 27.94 分

 

各項目の平均付近(±1SD)は黄色部分で、その割合は以下の通りです。

  • 手術時間: 全体の78.8%
  • 術後在院時間: 全体の84.1%

 

一方、手術時間が+2SDを超える人は 192人で、全体の約4.67%に該当します。最近増えたなと思っています。実は、これ、患者さんのお役に立っていることの証左なのです。
この先は、つぎの論文のネタバレになってしまうので、また改めて報告します!

 

とにかくまとめると、多種多様な症例に対応できている!かかる時間にはばらつきがあるが、8割は一定ラインに収まる。そうでなくても、将来的につらい人生になってしまう人は当院においてはいないということです。それでは、次のコラムをお楽しみに!

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