コラム/ columns
患者さまから多くいただくご質問ですが、腹腔鏡が日帰りのための必須ツールであるという認識は誤解です。
「腹腔鏡+日帰り」はほとんどの患者さまにとって最適解であるというのが正しい解釈です。
つまり、腹腔鏡でやらなくても日帰りは「なんとか」できる。
腹腔鏡でやっても入院になってしまう医療機関は未だに多い。
腹腔鏡+日帰り
腹腔鏡+入院
開腹+日帰り
開腹+入院
医療行為としてはいずれも成立しえます。
腹腔鏡のほうが開腹より痛みが少ないのは医学的に正しい事実ですが、開腹でも日帰りは許可することはできます。
開腹用の麻酔のほうが手間が少ないので、実際のところ、日帰りの医療機関の大多数は開腹なのが現状です。
いずれのパターンも、患者さまの状態によっては適応があるので、一概に優劣つけられませんが、とくに重大な併存疾患でもない患者さま、すなわち、ほとんどの患者さまにとっては腹腔鏡+日帰りが最良の組み合わせとなります。
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■文責
医療法人社団博施会理事長 大橋 直樹
(日本外科学会認定外科専門医)
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