コラム/ columns
下記に当てはまる方は要注意です!
・足のつけ根あたりにふくらみが感じられる
・ふくらみが急激に大きくなり、痛みが伴う
・ふくらみに大きな変化や痛みはないが、数週間前と比べると大きくなっている
・ふくらみを手で押さえたり、仰向けに寝てしばらく待つとふくらみが消える
当てはまる症状が多い方は、鼠径ヘルニアのリスクが高いです。
嵌頓(かんとん)など、中には急を要するものもありますので注意が必要です。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
鼠径ヘルニアのふくらみ方の特徴をご紹介
太もものつけ根の部分をそけい部(鼠径部)といいます。
この部分にふくらみが発生する場合、鼠径ヘルニアの可能性が考えられます。
中には急を要するものもありますので注意が必要です。
今回は鼠径ヘルニアのふくらみ方の特徴をご紹介します。
一般の方にとって判断が難しいことがあるので、チェックシートでご確認ください。
その他にも考えられる疾患がありますが、その場合は専門性が異なるので他院を受診していただきます。
ご判断が難しいと思いますので、一度当院のLINEで写真をお送りいただければ医師がアドバイスいたします。
鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアとは、足のつけ根の辺り(鼠径部)で筋膜が薄くなっている部分から腸などの内臓が腹腔外に飛び出してしまった状態、いわゆる「脱腸」のことです。
男性の方が多い病気ですが、女性がかかっても不思議なことはありません。
太もものつけ根にふくらみがあるけれど、手で押さえたり、仰向けに寝てしばらく待ったりするとふくらみが消える場合は鼠径ヘルニア(脱腸)の疑いが強くなります。
ヘルニアと聞くと腰の椎間板ヘルニアを思い浮かべる方が多いですが、腰のヘルニアとは全く異なるものです。
鼠径ヘルニア(脱腸)に関する詳しい内容はこちらをご覧ください。
鼠径ヘルニアの治療法・嵌頓とは
鼠径ヘルニアの唯一の治療法は「手術」です。
⾃然治癒することがない⿏径ヘルニアは、初期症状では⽇常⽣活に⽀障をきたさないことも多いため、後回しにされがちな病気です。
しかし鼠径ヘルニアは、放置すると嵌頓(かんとん)という状態になる可能性があります。
嵌頓とは、鼠径部で皮膚の下まで飛び出した腸が穴にはさまり、戻らなくなってしまう状態です。腸は穴の出口で締め付けられ、血流が途絶えてやがて壊死あるいは閉塞を引き起こし、命に関わることもあります。
痛みがなくても早いうちから外科を受診することが大切です。
仕事が忙しくて手術に踏み切れないあなたへ
仕事ができる人ほど、「手術による入院で仕事の穴埋めできる人は自分以外にいない」と考えてしまいます。
「入院して仕事に穴を開けて大変な思いをするぐらいなら、今はそんなに痛みは強くないし様子をみよう。」
これこそ仕事ができる人が治療を先延ばししてしまう典型です。
成人の鼠径ヘルニアの場合、治療しない限り根治できません。
早めに治療したほうがあらゆるリスクを軽減できますので、早期発見・早期治療の原則に従うことが勧められます。
鼠径ヘルニアは日帰り手術が可能です
鼠径ヘルニアは、当院では日帰り手術が可能ですのでスムーズに治療に移行することができます。当院で手術を受けられた人のほとんどは、手術後1時間ほどでお帰りになります。
日帰り手術は入院が必要な手術より、金銭的にも身体的にも時間的にも負担を抑えることができます。
ほとんどの患者様が初回1回、手術当日1回の計2回の通院で済みます。
また当院は完全予約制のため、少ない待ち時間で受診することができます。
鼠径ヘルニアの日帰り手術についての詳細はこちらをご覧ください。
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■文責
医療法人社団博施会理事長 大橋 直樹
(日本外科学会認定外科専門医)
〇当院の鼠径ヘルニア日帰り手術に関してマンガを作成いたしましたので、是非こちらもご覧ください!!