虫垂炎/ appendicitis
⾍垂炎(盲腸)の⽇帰り⼿術
⾍垂炎の再発率は20%程度と、5⼈に1⼈が再発すると⾔われています。
再発した場合、ご本⼈の⾝体へのご負担はもちろん、仕事や学業、家族など、⽣活全体に⼤きな影響を与えてしまうことになります。
東京外科クリニックは、⾍垂炎(盲腸)の⽇帰り⼿術(腹腔鏡⼿術)を⾏っています。
⾍垂炎(盲腸)で抗⽣剤治療を⾏った⽅は、その後の再発予防のために、⽇帰り⼿術を受けることができます。
はじめに
ー発作を抑える点滴治療も実施できますー
虫垂炎の主要な症状は腹痛です。
右下腹部が中心となりますが、上腹部の違和感や食欲不振などから発症することもあります。
下痢は伴わないのが一般的です。
発症が疑われる場合は、診療時間内に受診してください。
点滴と内服薬を投与することで、多くの場合は良くなります。
しかし、これは、いわゆる「薬でちらす」ことなので、根治的のためには、手術により虫垂切除術を受けることが必要です。
患者さまがご希望される場合は、適切なタイミングで手術(日帰りの腹腔鏡下虫垂切除術)を予約します。
虫垂炎の症状や発症パターンは多彩で、胃炎や胆石症、結腸憩室炎など区別すべきものがたくさんあります。
消化器外科の診察に慣れた医師を受診する必要があります。
他院で治療中、治療後の患者さまは紹介状なしでも受診いただけます。
ー初診は全例、理事長・院長が診察し責任をもって診断いたします。ー
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⾍垂炎(盲腸)の
根本治療なので再発の⼼配なし!
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⽇帰り⼿術なので
⾝体的にも社会的にも負担が軽い!
⾍垂炎(盲腸)とは
⾍垂炎(盲腸)とは
⼀般的には「盲腸」として知られている病気で、正しくは⾍垂炎と⾔います。
⾍垂とは、⼩腸が⼤腸に切り替わる場所に付属する管腔様の臓器です。
ここに何らかの原因で炎症が起きることで、⾍垂炎になります。
⾍垂炎の症状
初期症状は、おへそ周辺の上腹部(みぞおちのあたり)の痛みからはじまります。
その後、1⽇ほどで痛みが右下腹部へ移動しながら、徐々に痛みが強くなり腹部全体へ広がっていくのが特徴です。
他にも37℃〜38℃程度の発熱、吐き気・嘔吐、⾷欲不振、下痢などの症状が現れます。
⾍垂炎の再燃(再発)
⼀度⾍垂炎になると⾃然治癒することがなく、時間の経過とともに再発する可能性があります。
⾍垂炎の再発率は20%程度と、5⼈に1⼈が再発すると⾔われています。
また、⾍垂炎は炎症が進むと、⾍垂周囲に膿瘍を形成したり、⾍垂が壊死・穿孔して腹膜炎を起こすこともあります。
腹膜炎を起こすと命に関わることがあります。
⾍垂炎の治療の順番
⾍垂炎の治療は、以下の順番で⾏われます。
1、症状が発症したら、まずは救急病院を受診
2、主に薬物療法による治療
※症状によっては⼿術を⾏う場合もありますが、薬物療法、いわゆる“薬で散らす”という治療法を選択するケースが多いです。
3、薬物療法後に経過観察し、根本治療である⾍垂切除⼿術が可能
※⾍垂切除を⾏うことを「待機的⾍垂切除」といい、⼀般的な治療となってきています。
⽇帰り⼿術が対象となる⽅
「待機的⾍垂切除」をご希望の⽅で、
症状(痛み)が落ち着いている⽅
痛みがある状態では⽇帰り⼿術を⾏うことができません。
痛みのある⽅はお近くの救急病院を受診していただき、薬物療法(薬で散らす)を行った後、痛みが⼀旦おさまってから約1か⽉後に⼿術が可能となります。
⽇帰り⼿術が可能となるタイミング
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外来で散らした場合
軽快後、約1か⽉後に⼿術が可能となります。
※症例によっては、1か⽉以上待機していただく場合もございます。 -
4〜5⽇程度の⼊院をされた場合
軽快後、約1か⽉後に⼿術が可能となります。
※症例によっては、1か⽉以上待機していただく場合もございます。 -
数週間⼊院されていた場合
少し期間をあける必要があります。
※⼊院期間が1週間を超えた場合は検討が必要ですので、⼀度当院へご相談ください。
当院で⾍垂炎の⽇帰り⼿術を⾏った⽅の例
- これまで4回発作があり、4回とも⼊院(合計15⽇⼊院)をされていた⽅
- 発作は1回(5⽇間⼊院)のみだが留学を予定していたため、留学前に治療を希望
- 2回発作を起こし2回とも⼊院。3度⽬を恐れ⽇帰り⼿術を希望
- 1回の発作だが、1歳未満の子どもがおり、再度発作・⼊院となる前に⽇帰り⼿術を希望
※2回以上⾍垂炎の発作が起こっている⽅、1回のみだが⾍垂炎の発作が起こると⽇常⽣活や仕事へ
の⽀障が⼤きい⽅などが、当院の⽇帰り⼿術を希望されるケースが多いです。
⽇帰り⼿術の流れ
当院では、最短2⽇の通院で治療できます。
ほとんどの⽅が受診した当⽇に診断の確定が可能ですので、来院⽇数は、初診時と⼿術当⽇の最短2⽇となります。
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01
初診予約
(予約外も対応可) -
休診日をご確認の上、ご来院ください。
予約優先になりますので、ご予約されてからのご来院をおすすめしております。
予約をせずに受診される場合は、休診や混雑の状況をよくご確認の上、ご来院ください。
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02
初診
(術前検査) -
ご来院いただき、問診票をご記⼊いただきます。
当院での⽇帰り⼿術をご希望で、医師により⼿術適応と診断された場合、その⽇に術前検査を⾏います。
⼿術についてのご案内をさせていただいた後、⼿術⽇の予約をしてお帰りいただきます。- ※虫垂炎の⽇帰り⼿術を⾏うために、CT画像を撮影することがあります。
他院でのデータをすでにお持ちの⽅は診察時にお持ちください。
- ※虫垂炎の⽇帰り⼿術を⾏うために、CT画像を撮影することがあります。
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03
⼿術当⽇
- 当⽇の朝は、お⾷事をとらずにお越しいただきます。
⼿術前に体調のチェックを⾏った上で⼿術を⾏います。
⼿術の詳細は、⼿術⽅法についてをご確認ください。
⼿術後、平均15分で歩⾏が可能となります。
お会計が済みましたらご帰宅いただけます(⼿術後平均60分程度)。
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04
術後診察
- ⼿術翌⽇、お電話にて術後の状態を確認させていただきます。
また、術後患者さま専用に休診日や夜間でもつながる緊急連絡先を設けておりますのでご安⼼ください。
おおよそ1か月後に対面もしくはリモートで受診いただき、特に問題がないか確認をさせていただきます。
⼿術⽅法について
全⾝⿇酔をかけ、まずお腹に3カ所⽳を開けます。
そのうちの一つから細いカメラを⼊れ、お腹の中の様⼦をモニターに映し出しながら⼿術します。
⾍垂の根部(根元)を切って⾍垂を切除し、最後に縫合します。
⼿術時間は30〜60分程度です。
当院の腹腔鏡⼿術(内視鏡⼿術)では、5mm〜3mmの器具を使っていますので、傷が⼩さく⽬⽴ちません。
また、⼿術による痛みが軽減できるというのも⼤きな特徴です。
▼ 腹腔鏡⼿術による傷の例
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- 手術直後
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- 術後3週間
虫垂炎手術内容
全⾝⿇酔をかけ、腹部に3カ所⽳を開ける。
そのうちの一つから細いカメラを⼊れ、腹内をモニターに映し出しながら⾍垂の根部(根元)を切って⾍垂を切除縫合。
リスクや副作用
出血、血腫、感染、消化管損傷、腸閉塞など
費用
¥80,000程度(健康保険3割負担 / 高額療養費制度をご利用いただいた場合)
⼿術の費⽤について
⾍垂炎(盲腸)⼿術は健康保険が適⽤されますので、⽇本国内においてはどの施設でも⼤きな⾦額差がありません。
また、⾼額な医療費負担を軽減する⾼額療養費制度もご利⽤いただけます。
3割負担の場合 | 2割負担の場合 | 1割負担の場合 | |
---|---|---|---|
初診料 |
¥2,000程度 |
¥1,300程度 |
¥700程度 |
術前検査料 |
¥5,000程度 |
¥3,000程度 |
¥1,500程度 |
⼿術費⽤ |
¥80,000程度 |
¥18,000程度 |
¥18,000程度 |
- ※高額療養費制度をご利用いただいた場合の参考費用となります。
- ※術前検査の内容や、⼿術の状況、使⽤する薬剤等で⾦額が変わることがございます。
⾼額療養費制度とは
同⽉(1⽇から⽉末まで)にかかった医療費が⾼額の場合、⼀定⾦額が払い戻される制度です。
払い戻しには、各健康保険組合に⼿続きが必要です。
お⽀払いは、下記2つの⽅法がございます。
- ❶ ⼿術後、⼀旦健康保険3割負担満額(約12万円)をお⽀払いいただき、その後、各健康保険組合に申請し差額を払い戻してもらう⽅法
- ❷ 予め「限度額適⽤認定証」の交付を受け、当院受診時にご提⽰いただくことで、⾃⼰負担分のみのお⽀払いをしていただく⽅法
- ※健康保険組合により⼿続き⽅法が異なりますので、詳細は各健康保険組合にご確認ください。
年収の⽬安 | ⾼額療養費制度からの給付額 | ⾃⼰負担額の⽬安 |
---|---|---|
約770万円以上 |
¥0程度 |
¥120,000程度 |
約370〜770万円 |
¥38,570程度 |
¥81,430程度 |
約370万円以下 |
¥62,400程度 |
¥57,600程度 |
住⺠税⾮課税者 |
¥84,600程度 |
¥35,400程度 |
- ※2023年3月時点での高額療養費制度となり、あくまで⽬安⾦額になりますので、正確な負担額は、各健康保険組合にお問い合わせください。
クレジットカードを利用した分割払いも可能です
クレジットカードでのお支払いも可能です。クレジットカードはVISA、マスター、 JCB、アメリカン・エキスプレスがご利用いただけます。
一括または分割払いも可能です。
よくあるご質問
- 日帰り手術が東京外科クリニックで可能な理由を教えてください
「日帰り手術施設」は患者様の時間を無駄にしたくないという強い想いから開設されました。鼠径ヘルニアの治療は患者様の全身に対する影響は少なく、本来入院する必要がありません。しかし、様々な病院の事情によって、手術の前日に入院するように強制されることが多いのです。
東京外科クリニックは、日帰り手術に特化した設備を有し、診療システムを合理化しているため無駄がありません。
つねに固定のメンバーで診察・手術・術後管理を行っていますので、情報の共有が速やかに行われエラーも起きにくい体制です。また、日帰り手術専門の麻酔チームの技術により、当院の患者さまは術中に苦しがることは皆無で術直後より飲水や歩行制限を解除していきます。麻酔から覚めてから1時間くらいでご帰宅いただけます。
※万が一、日帰りが困難になった場合は、滞在時間を延長したり1泊していただいたりなど適切な備えがありますが、入院が必要となるケースは近年皆無です。(開院以来の日帰り成功率は99.9%以上)
- 土曜日など休診日の前日に手術を受けることが心配です
手術を行った方には緊急連絡用携帯番号とメールアドレスをお渡しいたします。
また万が一の備えとして、術当日の夜間や翌日の診察も可能な体制にしてあります。
ご安心ください。
(現時点では、我々が緊急出動を要した事例は発生していませんが、ご安心いただけますよう術後も定期的にご連絡し症状を確認いたします)
- どのような麻酔で手術を行いますか?
鼠径ヘルニアの手術は局所麻酔でも背骨の麻酔でも全身麻酔でも可能ですが、特にご指定がない限りは、全身麻酔と局所麻酔の組み合わせが勧められます。いわゆる背骨の麻酔である脊髄麻酔は合併症が多く深刻となるケースもあるため、当院では原則行いません。
また、全身麻酔と言っても、心臓などの大手術に伴う深い鎮静は当院の日帰り手術の場合不要ですのでご安心ください。局所的な麻酔を組み合わせることにより、全身の影響を減じ、かつ安定な眠りと速やかな覚醒を促します。
当院が患者さまにアピールできることは麻酔科の専門の医師が麻酔をかけるということです。
世の中の多くのヘルニア手術においては、外科医が執刀と麻酔の両方を行っています。
そのため、手術中にもがき苦しんでいる姿もみてきました。当院ではそのようなことが1件もないよう、適切な麻酔で快適に手術を受けていただくよう配慮しています。
当院は日本麻酔学会の「日帰り麻酔指針」に準拠した安全管理体制のもと、日帰り麻酔の専門チームが開発したプロトコールに則って、安全で快適な麻酔を心掛けています。
- 手術後の傷のケアはどうすればいいですか?
傷の保護フィルムをつけたままのご帰宅となります。
シャワーはご帰宅の当日から浴びていただいて大丈夫です。
基本的に吸収糸(皮膚の下で少しずつ溶けていく糸)で縫合されている場合は、抜糸が必要ありません。傷の表面は72時間以内に癒合すると言われており、これ以降の保護フィルムは不要となります。
貼ったままでも構いませんが、かゆかったり、剥がれかけていたりするときはご自身で剥がしていただいても構いません。
液体が少々出る場合は、市販の絆創膏に交換していただいても結構です。
- 日帰りできるか心配です
手術前の検査と問診で日帰りの可否を判断しております。
治療中の病気がある方にも、何らかの対策を講じることで、日帰り手術を提供できることがほとんどです。
ご心配な方は初診の前に電話でご相談ください。
医療行為というサービスの性格上、絶対というお約束はできませんが、日帰りが困難となるケースは0.1%以下です。(詳しい実績はこちら)
また、休日時間外の対応もご帰宅後行っております。
手術後万が一、医療者による監視が必要となる場合は、入院させるなど、責任をもって対応する備えがあります。
なお、手術後の宿泊のご希望があればホテルをご紹介可能です。
提携宿泊施設の詳細はこちらをご覧ください。
- 家が遠くても手術を受けられますか?
当院は地域の制限を設けておりません。
東京および近県の患者さまはもちろん、離島含む全国から患者さまが来られます。
通常サイズのヘルニアの場合は術後の回復もスムーズですので、通院を繰り返す必要はありません。
術後の診察は多くの方が電話など遠隔で済ましています。
また、当院では、遠方からお越しの方に配慮して、宿泊施設と提携しております。
ご希望の方は、当院までお問い合わせください。
詳細はこちらをご覧ください。
ご予約⽅法
⾍垂炎の患者さまで、⾍垂炎の発作から約1ヵ⽉以上経過している⽅は、Web予約が可能です。
ご相談・ご予約に関するお問い合わせは、
下記よりご連絡ください。
※お電話の受付時間は⽕〜⼟の9:00〜15:00となっています。
15歳未満(⼩児含)の⼿術は、時節や院内の体制により、対応可能な年齢・疾患に変動があります。
受診前のご相談は、必ずお問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。